98年5月、「長期間の喫煙でがんになり、肉体的・精神的な苦痛を受けた」として、がん患者ら7人が国と日本たばこ産業(JT)などを相手に一人当たり1000万円の損害賠償と、たばこの広告禁止などを求める訴えを東京地裁に起こした。「喫煙が病気の原因」として賠償を求める本格的な訴訟は国内では初めてで、JTは提訴を心外としている。なおエアーニッポンが98年4月から国内航空会社では初めて全路線を全席禁煙にしたのをはじめ、10月1日からは日本航空、全日本空輸、日本エアシステムも全席禁煙を実施、たばこの銘柄CM中止など、禁煙運動は勢いを強めている。