新潟県長岡市に伝わる故事。小泉首相が所信表明演説で「今の痛みに耐えて明日を良くしようという『米百俵』の精神こそ、改革を進めようとする我々に必要」であると、構造改革の象徴として取り上げたことから話題になった。戊辰戦争で官軍に敗れ、困窮にあえいでいた長岡藩を見かねた近隣の三根山藩は、見舞いとして100俵の米を贈った。「米を分けろ」と迫る藩士たちに対して、長岡藩大参事の小林虎三郎は「当座しのぎにこの米を使ったのでは数日で失くなってしまう」と説得、米を売った金で町民や農民の子も通える国漢学校を建設したという話。