外務大臣に就任した田中真紀子が真っ先に取り組んだのが外務省改革。のっけから事務次官更迭を図るが、外務省の抵抗にあい、先送り。「外務省は伏魔殿」との発言に象徴されるように外相と外務省の対立が深刻化した。その後、外相が海外の要人と交わした会話の内容が、真偽不明のままマスコミにリークされるなど、外務官僚との関係悪化を示唆するニュースが相次いだ。一時は外相更迭論が噴出したが、外務官僚による外交機密費詐取、ホテル代水増し請求などの不正疑惑が後を絶たず、国民の支持は大臣側に集中している。