美容師が中高生の憧れの職業になっている。そのブームに火を付けたのが、カリスマ美容師と呼ばれる一群の若手ヘア・アーティストたち。東京・神宮前の美容室「ACQUA(アクア)」の共同経営者、野沢道生、綾小路竹千代、青山正幸、原宿「ヘアー ディメンション」の親保宏ら各氏が時代の顔になった。特に「ACQUA」の3人は、スター美容師にカット技術を競演させる深夜番組『シザーズリーグ』(フジテレビ系、99年4月~)を仕切るなど、メディアの花形として君臨した。年収数千万円、新規予約を受けられないほどの過密スケジュールに追われるカリスマ美容師たちだが、青山氏ら何人ものカリスマ美容師が無免許だったことが9月に発覚、厚生省が全国の美・理容室への立ち入り検査を指示する騒ぎになった。