若者たちの間でテーブルトーク・ロールプレイングゲーム(RPG)がはやっている。参加者がゲームのシナリオに沿った登場人物になり、怪物などと戦いながら冒険する。日本では「ドラゴンクエスト」などでおなじみとなったが、さらに古い歴史をもつこちらは会話と想像力だけで腕を競う。小道具はサイコロとルールブックだけ。マスターの状況説明でゲームは始まる。はたからはただ騒いでいるようにも見えるが、参加者は登場人物になりきって真剣な面持ち。専門誌『RPGマガジン』など、1年で3冊も創刊され、「空想の冒険」は静かなブームだ。