カシオ計算機が83年に発売したデジタル腕時計で、タフさと多機能を特長として現在の多機能時計ブームに先鞭を付けたが、デジタルウオッチ流行の末期と重なり、ヒットとはならなかった。それが湾岸戦争時に米軍兵士が愛用、映画「スピード」の主人公が身に着けたり、アメリカ西海岸のストリートやボーダー系カジュアルの若者に人気が出るなどしたため、流行が逆輸入された。発売当初の売り上げは年間1万本だったが、91年3万、93年50万、96年100万本と急上昇。限定モデル発売日には店頭に数千人が並んであっという間に売り切れ、1万~1万5000円程度のモデルが8万~10万円で取引される。97年の1番人気は「第6回イルカ・クジラ会議記念限定モデル」(1万7000円)。