消費者金融会社のアコムが街角に設置した自動契約受付機。他社も追随、各社が「いらっしゃいまし~ん」(プロミス)、「お自動さん」(アイフル)、「¥enむすび」(武富士)などの名前をつけている。アコムの場合、96年度3月期の新規利用者のうち、店頭受付30万人に対して「むじんくん」による利用者が24万人、44%を占めた。利用者は機械の前に座り、指示に従って申込書に必要事項を書き込み、免許証など身分を証明するものを機械に読み取らせる。このとき、証明書の偽造がないか、高性能の特殊カメラが拡大映像で地紋などをチェックする。所要時間は審査を含めて約30~40分。客側から見れば無人だが、実は複数のビデオカメラなどを駆使し、別の場所にいるオペレーターと双方向通信をしているので、対面式と変わりない。ただし客の審査データを提供する個人信用情報機関は平日しか稼働しないため、週末は新規契約者の受付はしても融資は行わない会社も出てきている。