古代エジプトの象形文字「ヒエログリフ」、中国雲南省のナシ族に伝わる、漢字を除けば現存する唯一の象形文字「トンパ文字」などの古代文字が静かなブームに。ヒエログリフはローマ字同様、子音と母音の組み合わせで五十音に置き換えることができ、少し勉強すれば簡単な文章が書ける。『ヒエログリフを書こう』(フィリップ・アーダー著、翔泳社刊)は専門書としては異例の5万部を売った。一方、トンパ文字は人のしぐさや自然物の形を模しているため、見た目で意味が類推しやすく、文字のデザインも愛きょうがある。『トンパ文字』(王超鷹著、マール社刊)は発売以来2万部を発行、コンビニにはトンパ文字でシールや名刺が作れる機械が設置され、簡単な文章を作れるパソコンソフトも発売された。