駅のホームや列車内で暴力事件が相次いだ。特に乗客同士のトラブルが事件に発展するケースが多く、2001年4月末には、東京都世田谷区の東急田園都市線三軒茶屋駅ホームで、銀行員が少年4人に暴行を受け死亡した。車内で足が当たったというささいなトラブルが原因だった。さらに5月下旬には東京都東村山市の西武線西武遊園地駅で電車に乗る時に「もう少し詰めてくれないか」といった会社員が殴られて死亡する事件があった。警察庁の調べによると駅や車内での傷害・暴行などの事件は1996年の1300件余りから、2000年には2300件余りへと増加している。