独特のトルネード(竜巻)投法で大活躍、アメリカ大リーグ・ドジャースの地区優勝に貢献した野茂英雄投手。日本にいた時から三振奪取王で知られたが、本場でも「ドクターK」(三振博士)の名をほしいままにしている。なぜ三振をスコアブックに「K」と表すかには諸説あるが、「ディクソン野球辞典」によると、86年、スコア記入方式の創案者がフライ(fry)をF、犠打(sacrifice)をS、とアルファベットを割り当てていった(ファウル〈foul〉は、すでにFを使っているので末尾のLとした)。三振(strikeout)では、「Kが一番目立つ字だから」と説明されている。「3画のKがストライクを表した」との字画説もある。今、本場アメリカのラジオやテレビ中継では、アナウンサーが「サンシーン!」と叫んでいる。