総務庁の「平成6年サービス業基本調査」によれば、パチンコ店舗は全国に1万6000店、年間事業収入額30兆円産業となった。社団法人日本遊技関連事業協会が実施したアンケートでは「パチンコファンは日に平均2万3000円を使い、1万8000円を得る」「1.2%が日に10万円を稼ぎ、2.2%が10万円を失う」。パチンコ依存症が主婦などギャンブルに免疫のない層を中心に広まる中で、95年4月~96年6月までに、両親らがパチンコ中に子供が死亡する事故が30件、パチンコ代欲しさの強盗や窃盗なども200件を超えた。96年夏には、業界4団体が「連続大当たりを制限する」「パチンコ依存症のファンのための相談室を設置」など自主規制策を打ち出した。