警察の対テロ特殊部隊(Special Assault Team=特殊急襲部隊)。97年現在、北海道など七つの警察本部に置かれ、全国に10チーム約200人の隊員がいる。77年、日本赤軍による「ダッカ事件」を教訓に警視庁と大阪府警に設置、長く秘密だったが、96年4月、拡大とともに名称を「SAT」に統一したのを機に公表した。過去の出動は、79年大阪市の猟銃男銀行立てこもり事件と95年函館空港のハイジャック事件。1500mを5分以内で走り、腹筋運動を1000回以上こなすフィジカル・エリートで、厳しい訓練とイタリアやアメリカでの研修などで能力を磨いているという。