2匹のネズミと2人の小人が迷路の中で、どのようにしてチーズを手に入れるかを描いた物語(スペンサー・ジョンソン著、扶桑社刊)。このチーズとは、人生の目的や地位などを意味する。「変化を恐れずに自己変革ができれば幸せになれる」というメッセージが広く受け入れられた。2000年11月の発売で、当初は「GMやIBMが社員研修用に使用」といったうたい文句で売り出され、ビジネス書のベストセラーとなった。のちに、帯のコピーを「この本があなたの人生を変える!」に変更。読者ターゲットを若い女性にまで広げ、350万部のベストセラーとなった(2001年8月末時点で346万部)。『バターはどこへ溶けた?』(道出版)、『チーズはここにあった!』(広済堂出版)などの後追い本も相次いで出された。