世界最古の電子楽器、「テルミン」の機能を、ロシアの民芸人形マトリョーシカ(上下に開けると、中から入れ子式に次々と同じ形の人形が出てくる木製人形)に収めた楽器。2003年に商品化された。テルミンは、1920年にロシアの科学者レフ・テルミン博士が発明した電子楽器で、直接触れずに、かざした手で、糸を引くような動作で演奏する。レフ博士のドキュメンタリー映画の公開や、人気アニメで取り上げられたことなどから、テルミン人気は高まっている。07年9月発売の雑誌「大人の科学マガジン」(学習研究社)は、小型テルミンの工作キットを付録に付け、初版5万部が売り切れとなった。