東京都東村山市と埼玉県所沢市にまたがる「淵(ふち)の森」は、宮崎駿監督のアニメーション映画「となりのトトロ」の舞台のモデルになったとされる緑地で、約4600m2。1996年、開発計画からこの場所を守ろうと、宮崎監督らの寄付で公有地化され、「淵の森保全連絡協議会」(宮崎駿会長)が保全活動を続けている。2007年春、柳瀬川をはさんだ対岸の雑木林(約1500m2)の宅地化が浮上。同協議会が公有地化を図ろうと募金活動を展開し、9月には開発計画が撤回され、10月に東村山市が約7400万円で購入を決定した。