大規模な企業調査をもとに、IT時代を生き残るための生産形態や手法などをまとめた本(ドン・タプスコット、アンソニー・D.ウィリアムズ共著)のタイトルで、造語。会社などの組織ではなく、不特定多数の人たちが、同等の立場で協力しあい、ネットワークを通じ、共同して何かを作り上げる形態、あるいはその原理を意味する。具体的な例として、誰でも執筆・編集に参加できるオンライン百科事典「ウィキペディア」や、無償で開放され、誰でも手を加えることができるオペレーティング・システム「リナックス」などが挙げられている。これからの企業は、組織内での「自前主義」ではなく、ウィキノミクスによって外部の能力を活用しないと生き残れない、と警告している。