「地上デジタル放送(地デジ)」を見られない人たち。2011年7月、現行のアナログテレビ放送が終了し、地デジへ完全移行する。これに伴い、アナログ放送で受信できていたNHKや民放などの、いずれかの放送が受信できなくなるのは、山間部を中心に、全世帯の1%に当たる約60万世帯と推計される。現在のアナログ放送難視聴地域である約10万世帯を加えると、地デジ難民は70万世帯に上る。衛星放送経由で東京の地上波を送る、暫定措置が取られるが、対象となる世帯は、アンテナや受信機などの設置の負担を強いられることになる。