アジアでのハンドボールの試合が、中東圏の国に有利に運営され、審判の不可解な判定が下されることを指す。アジアハンドボール連盟(AHF)の上層部は、10年ほど前からクウェートの王族によって占められており、独断で審判を指名するため疑惑の判定がなされる、と以前から問題視されてきた。北京オリンピックのアジア予選でも、日本や韓国が中東の審判の不可解な判定で反則をとられるなどして、クウェート戦を落としていた。このため、国際ハンドボール連盟(IHF)理事会は、アジア予選をやり直すという前代未聞の裁定を下し、それに応じた日本と韓国のみが、東京の国立代々木競技場で2008年1月29、30日に再試合を行った。女子は21対34で日本がアテネオリンピック銀メダルの韓国に敗れ、男子も25対28で日本が惜敗したが、男子の前売り入場券が販売開始40分で売り切れ、日韓の取材陣が113社435人に達するなど、エース宮崎大輔選手も戸惑うほどの盛り上がりを見せた。