聴覚や触覚、嗅覚など、視覚以外の感覚を使って、日常生活のさまざまな環境を、真っ暗な空間のなかで体験する、ワークショップ形式の展覧会。1989年にドイツで発案され、ヨーロッパを中心に、延べ200万人が体験している。目隠しをした参加者が、目の不自由な人に導かれて、森や小川、学校の教室など日常の空間を暗闇で体験することにより、視覚以外の感覚が研ぎ澄まされたり、想像力が広げられたりするという。日本では非営利組織(NPO)の「ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン」が活動を重ねている。そのほかにも、目隠しでの合コンやディナーなど、「暗闇体験」のイベントがひそかなブームとなっている。