社会保険事務所や税務署などの職員を装って電話をし、年金や税金を還付するとだまして現金を振り込ませる、新手の振り込め詐欺。2006年6月に初めて被害が確認され、07年の被害は2571件、被害総額は約29億9000万円で前年の約5.8倍にのぼった。言葉巧みに年金のみならず医療費や電話料金など、「お金が戻ってくる」とだまし、携帯電話で指示して銀行やコンビニのATM(現金自動預払機)を操作させ、戻るどころか被害者の口座からお金を振り込ませてしまう。警察庁が同様の振り込め詐欺として分類している「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」はいずれも減っているが、この還付金詐欺は増加傾向にある。