「Dr.ナダレンジャー」。金髪のかつらに紙製の色眼鏡をかけ、作業服に黒ネクタイという怪しげな格好で、実験ショーを行いながら、地震や雪崩などの自然災害のメカニズムや、防災の重要性を楽しく子どもたちに伝えるキャラクター。その正体は、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の納口恭明研究員。10年ほど前から、学校での出前授業やイベント活動などを行っている。全国で年間約160回の実験ショーを行う納口研究員は、ノーベル物理学賞受賞の小柴昌俊・東京大学特別栄誉教授が創設した平成基礎科学財団の科学教育賞奨励賞を、2007年春に受賞した。