がん患者が医師や家族、周りの人たちとともに、いかにがんと共生していくかを考え、語り合う場を目指して、順天堂大学医学部附属順天堂医院(東京都文京区)が2008年1月から3月にかけて開設した。長年、発がんの研究を続けてきた同大医学部の樋野興夫教授が、患者本位の医療のモデルケースとして発案、国内では初の試み。料金は無料で、1組当たり約30分の予約診療。1日4組限定で計5日間の予定だったが、予約が瞬く間に埋まったため、2日目から受け入れ人数を増やした。それでも、50組のキャンセル待ちが出たという。今後も続けるかどうかは検討中。