カナダの作家、ルーシー・モード・モンゴメリ作の小説。孤児院から引き取られた少女、アンが、困難に立ち向かい、美しい自然の中で、のびのびと成長していく姿を描いている。1908年に出版され、日本では1952年に村岡花子の翻訳で初めて紹介されて、アニメなどでも親しまれてきた。2008年に刊行100周年を迎えたことから、各国でブームとなっている。日本では、書籍の他、映画版のDVDの売れ行きや劇団四季のミュージカルの客足も好調。文庫版を発行している新潮社は感想文コンテストを開催し、旅行会社は舞台であるカナダのプリンスエドワード島を訪ねるツアーを企画している。