「セロテープアーティスト」を名乗る瀬畑亮が、テープのみを素材に使い、制作する芸術作品。数千本のテープをえんえん丸めては固めていくことで、人型や動物、貝のようなさまざまな造形物を作り出す。重さ100kgを超える巨大な作品もあるという。同氏は6歳からセロハンテープで人形を作り始め、東京造形大学で彫刻を学びながらテープの造形を続け、1999年から発表活動を行っている。素材のテープ不足に悩まされていたが、登録商標の「セロテープ」を所有する大手テープメーカーのニチバンと専属作家契約を結ぶことで、サポートを受けることが可能となったという。2008年はセロテープ誕生60周年にも当たることから、それを記念した「瀬畑亮セロテープアート展」が、12月28日から09年2月15日まで、ニチバン東京工場の跡地に建つ練馬区立美術館で開催された。