食品に有害物質が意図的に混入されるのを防ぐための対策。食の安全が問題視される中、食品関係者を中心に関心が高まっている。アメリカでは2002年に「バイオテロリズム法」を制定、日本でも06年から厚生労働省を中心とした研究が続けられてきた。研究班の中心として活動してきた今村知明・奈良県立医科大学教授が編著者の「食品テロにどう備えるか? 食品防御の今とチェックリスト」(コープ出版刊)では、欧米での対応策のほか、日本で取り得る方策も紹介されている。食品関連企業でも、ガイドラインづくりや管理体制の強化などを図っている。