2007年7月に、台湾のルーリン(鹿林)天文台が発見した彗星。太陽と反対側に出ているガスでできた尾と、太陽方向に伸びているちりでできた尾の、二つの尾を持つ。太陽系外縁部で生まれたとされ、太陽系が形成された45億年前の氷がほぼそのまま含まれている可能性が高いという。てんびん座からおとめ座にかけて星座の中をほぼ黄道に沿って西へと移動し、09年2月24日に、地球から約6000万kmの距離にまで最接近した。北海道陸別町の、りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)では撮影に成功するなど、日本各地で観測が行われた。次に戻ってくるのは、数万年後になる。