短期契約を繰り返しながら、低賃金の不安定な状況で働く非正規公務員。安定した職種のイメージがある公務員だが、近年の財政難を背景に、2008年には自治体職員の約3割に当たる60万人が非正規職員であると推定されている(全日本自治団体労働組合調べ)。公務員の非正規職員は、パート労働法などの労働法制の適用から除外されるため、正規職員との格差が大きく、生活の苦しさを訴える声が高まっている。09年4月には、東京都内で非正規公務員らによる全国集会が開かれて注目された。官が作り出した貧困層であることから、「官製ワーキングプア」とも呼ばれる。