東北地方で古くから語り継がれている、家や蔵に住みつく子どもの姿をした神霊。座敷ぼっこ、蔵ぼっこなどとも呼ばれる。これが家にいる間は、その家を守ってくれて繁栄し、姿を消すと没落するといわれてきた。その姿を見た者に出世や玉の輿(こし)などの幸運をもたらすともいわれている。岩手県二戸市の金田一温泉郷にある旅館「緑風荘」の「槐(えんじゅ)の間」は、座敷わらしが出るとして人気があり、2011年末まで予約で埋まっていたが、09年10月4日、火事で旅館が全焼。母屋の裏手にある座敷わらしの神社だけは焼けずに残った。