1983年にトヨタ自動車(本社・愛知県豊田市)が発売し、若者を中心に人気を呼んだ伝説のスポーツカー「カローラ・レビン」と「スプリンター・トレノ」の愛称。車両形式が「AE86」であったため、こう呼ばれている。軽量で操縦性も高いため、現在でも中古車市場で高値がつくなど根強い人気がある。峠の走り屋達を描いた、しげの秀一作の大ヒット漫画「頭文字D(イニシャルディー)」の主人公が乗る車で、2005年には、同作品を原作にした香港映画がアジア各地で公開され、ハチロクは国外の若者たちの間でもよく知られている。この86の名を冠した「FT-86Concept」が、09年10月24日から開催された東京モーターショーで世界初披露され、ハチロクの後継車として大きな話題を呼んだ。トヨタが富士重工業(本社・東京都新宿区)と共同開発したもので、水平対向エンジンを搭載した小型FR(フロントエンジン・リアドライブ)車。