優良企業の対極にある、ネガティブな要素を多く持った問題企業の俗称。サービス残業や休日出勤は当たり前、薄給、同僚が情緒不安定などの特徴を持ち、社員に違法行為を強いる場合もある。2007年11~12月にかけて、地方都市の男性がインターネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」に書き込んだ「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」で知られるようになった。08年には、男性の投稿と励ましの書き込みを編集した同名書籍(黒井勇人著)が新潮社(本社・東京都新宿区)から刊行。一念発起してニート生活を脱した若者が、弱小IT企業で悲惨な激務に耐えるという内容は、現代の「蟹工船」とも評されている。09年11月には、同書をコメディータッチで映画化した小池徹平主演の同名映画が公開された。