JR東日本(本社・東京都渋谷区)が2008年より開発を進めている蓄電池駆動電車システムを搭載した試験車両の名称(NE Train スマート電池くん)。通常、電化されていない区間を走行する電車は、ディーゼルエンジンを動力とするため、排気ガスや騒音が問題となる。大容量のリチウムイオン蓄電池を使用するスマート電池くんは、二酸化炭素の排出量をディーゼルカーの約半分に抑えるなど、環境負荷の大幅な低減が期待されている。パンタグラフも装備しているため、電化区間も走行でき、架線の電力で充電できる。最高速度時速は100km。平たんな線区では約25分の充電で50kmを走行するという。09年10月に走行試験が開始され、10年には営業路線での走行試験も実施する予定。