極端な低温や高温、乾燥、高圧、さらには強い放射線にも耐えられる、体長1mm以下の微小動物。コケや水中に生息している。2009年12月、東京大学、慶応大学、国立遺伝学研究所などからなる研究チームが、クマムシの全遺伝情報(ゲノム)を世界で初めて解読した。今後、再生医療などへの応用が期待されている。クマに似た外形で8本の脚をもち、乾燥すると樽(たる)型に変形するなど、見た目のかわいらしさから人気を呼び、テレビ番組で取り上げられるなどして食玩にもなった。岩波書店のホームページでは、顕微鏡撮影された画像や動画を見ることができる。