制度や技術水準、費用などの面から、自国では受けることが難しい医療を求めて他国を訪れること。医療観光(メディカルツーリズム)とも。医療目的で訪れる患者は長期間にわたり滞在することが多く、ホテルや観光地への副次的な経済効果も狙えるため、アジア諸国を中心に各国が患者の誘致に乗り出している。日本でも、経済産業省が中心となり、患者受け入れを支援する官民出資の新会社を2011年に設立する予定。一方で、慢性的な医師不足のなかで新規の患者を誘致することや、高額の報酬を支払う外国人富裕層が優遇される可能性などに対する懸念の声も起こっている。