アメリカとカナダが共同で運営する軍事組織NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)が毎年12月24日のクリスマスイブに行っている行事。子どもたちにプレゼントを届けるために空を飛ぶサンタクロースを防空レーダーで探知し、その現在位置を公開するという内容で、1998年からは位置情報をウェブサイトでも閲覧できるようになり世界中で人気が広がった。もともとは55年、アメリカの大手スーパーによる「サンタと話そう」という企画の新聞広告に、NORADの前身であるCONAD(中央防衛航空軍基地)の電話番号が誤植で掲載されたのがきっかけ。子どもたちから殺到した間違い電話に対し、当時の司令官ハリー・シャウプ大佐が機転を利かせて「サンタは北極点から南に向かったらしい」と答え、以来、毎年の恒例行事になった。