夜間に明かりや炎に照らされた石油コンビナートや製鉄所などの工場風景。工場の重厚な雰囲気を楽しむことは「工場萌え」と呼ばれ、熱心なマニアだけでなく、一般の観光客の間でも人気が高まりつつある。日本有数の大規模な工業地帯である神奈川県川崎市では、同市と川崎商工会議所を中心に発足された川崎産業観光振興協議会が、「川崎工場夜景」と題してバスツアーなどを企画しており、観光客から好評を得ている。2011年2月には、同市に加えて工業地帯として有名な北海道室蘭市、三重県四日市市、福岡県北九州市の4地域から集まった関係者による「全国工場夜景サミット」を開催。4地域が「日本四大工場夜景」として互いに連携し、新しい観光資源として発展させていくことを宣言した。