幼生期から成体期にわたるすべての段階において皮膚が半透明で血管や内臓が透けて見えるカエル。名前の由来は「透ける」と内部が透けて見える「スケルトン」をかけたもの。ニホンアカガエルの、黒色の色素細胞を持たない変異体と、光を反射する色素細胞を持たない変異体とを、数世代にわたって交配させて生み出された。広島大学大学院理学研究科の住田正幸教授が2007年に学会で「透明ガエル」として発表し、11年2月には量産に成功した。血管や内臓の様子を解剖せずに観察できるため、長期間にわたる実験の推移を観察することなどへの利用が期待されている。