福井県敦賀市で高速増殖炉「もんじゅ」を運営する動力炉・核燃料開発事業団(現・日本原子力研究開発機構)が、1990年に作製し、93年に改訂版を作った広報用アニメビデオ「プルトニウム物語 頼れる仲間プルト君」のこと。2頭身の子どもふうのキャラクター「プルト君」がプルトニウムの安全性を啓発する内容で、子どもが水とともにプルトニウムを飲む場面などがある。おもに福井県内で配布されたビデオだったが、メディアにもその内容が取り上げられ、「プルトニウムの危険性を過小評価している」として、アメリカのエネルギー省長官がビデオの回収を求めるなど、国内外で問題視された。2011年3月に発生した福島第一原子力発電所の事故を受けて、動画投稿サイトYouTubeなどで再び話題となっている。