地下約5メートルより深い地中の熱エネルギー。地中の温度は特殊な場合をのぞき1年を通して約15度に安定しており、例えば東京では17度を保っているため、夏は地表よりも冷たく、冬は暖かい。その特性を生かして、地中に埋め込んだパイプの循環水などを冷暖房や給湯、融雪などに利用する取り組みが広がっており、2010年にオープンした羽田空港新国際線ターミナルなどでも導入されている。自然の温度差を利用するため、通常の冷暖房に比べて電力消費を少なく抑えることが可能で、地中熱を利用したエアコンの場合の電力消費は、従来の空気熱によるエアコンの約半分にもなる。