東京都板橋区とコンクリート製品メーカーの太平洋プレコン工業(本社・東京都渋谷区)が共同開発した、道路舗装用建材。ブロックは、破砕したガラス製の色つきワインボトルなどのガラス粒をコンクリート表面に埋め込んで製造。雨水などをブロック内部に蓄積する保水性に優れており、高温時には内部に蓄えた水分が持続的に気化することで路面温度の上昇を抑える。また、ガラス部分が日光を反射することで地面が熱くなるのを抑制する効果があるという。1990年代のワインブーム以降、増加した色つきガラス瓶のリサイクル活用法として、99年に官民協働で研究が始まり、2002年に「ワインブロック」として商標登録された。廃ガラスのリサイクルとヒートアイランド現象の抑制を同時に促進する手段として、注目を集めている。