17~18世紀のイタリアの楽器職人アントニオ・ストラディバリが制作したバイオリンの名器「ストラディバリウス」の1つ。1721年に制作されたバイオリンで、イギリスの詩人バイロンの孫娘であるレディ・アン・ブラントが所有していたことから、この名で呼ばれるようになった。制作当時からほぼ未使用で、保存状態が非常によく、近年は日本音楽財団(東京都港区)が所有していた。東日本大震災の復興支援のため、2011年6月にイギリスのオークションに出品され、1589万4000ドル(約12億7420万円)で落札。「ストラディバリウス」の公開落札価格としては過去最高額となった。