洗濯後の衣類の悪臭発生を引き起こす原因菌。化学メーカー大手の花王(本社・東京都中央区)と愛知学院大学の河村好章教授の研究により解明され、2011年5月に発表された。一般に生乾き臭などと呼ばれる洗濯後の悪臭のもとが、脂肪酸の一種の「4-メチル-3-ヘキセン酸(4M3H)」という物質であることは以前から分かっていたが、その生成にモラクセラ菌がかかわっていることが今回の研究で解明された。日常の生活空間のさまざまな場所に存在している常在菌の一種で、免疫力が低下した人や動物に感染し、発病する日和見感染菌でもある。