企業の社員食堂で提供されている料理を紹介したレシピ本。栄養バランスや、その企業ならではの食材の使い方など、こだわりのレシピが話題となり、出版が相次いでいる。ブームの火付け役となったのは2010年1月に出版された「体脂肪計タニタの社員食堂」(大和書房刊)。カロリーを低く抑えたメニューが話題となり、続編と合わせて227万部もの大ヒットを記録した。ほかにも、服飾メーカーのヨーガンレールの社員食堂のメニューを紹介した「ヨーガンレールの社員食堂 野菜でつくる一皿料理」(10年12月、PHPエディターズ・グループ刊)、カルピスを使ったアイデア料理を紹介した「カルピス社員のとっておきレシピ」(11年6月、池田書店刊)、電通や資生堂など5社の食堂メニューを紹介した「世界をつなぐあこがれ企業の社員食堂レシピ」(11年7月、東洋経済新報社刊)、女性向けに漢方の考え方をとりいれたメニューを紹介する「再春館製薬所 ニッポンいちの社員食堂」(11年10月、主婦の友社刊)などがある。