競輪などのトラック競技用に作られた自転車。変速機はなく、ペダルが空転せずに後輪と連動する固定ギア方式が用いられており、ペダルを踏んだ力が効率よく路面に伝わる構造になっている。基本的にブレーキがついていないため「ノーブレーキピスト」とも呼ばれる。減速する際には足の力でペダルの回転を止めなくてはならず、急停止が難しい。道路交通法施行規則では、時速10キロで走行中、3メートル以内に停止できるブレーキを両輪につけることが義務づけられており、違反した場合には5万円以下の罰金。ブレーキ付きのタイプも販売されているが、自分で外して公道を走る愛好者もおり、問題となっている。