動き出すときの音が音階を刻んでいるように聞こえる、京浜急行電鉄の車両のこと。“歌う”のは1998年から運行する「2100形」と、2002年から運行する「新1000形」の一部。音の正体はモーターを制御するドイツのシーメンス社製インバーター。耳障りなノイズを隠すために「ファ、ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ…」と音を発するようプログラミングされており、「ドレミファインバーター」とも呼ばれる。ロックバンド「くるり」が楽曲「赤い電車」で効果音に使うなど、京急線利用者に親しまれてきた。近年日本製の新型インバーターへの置き換えが進んでおり、11年11月時点で「歌う電車」は残り13編成。数年後にはなくなる見込みという。