ハッキングの知識、技術を競うコンテストのこと。「旗取りゲーム」の意味で、サーバーに保存した情報を「旗」に見立てて、対戦相手のサーバーに侵入したり、相手の攻撃を防御したりする。プログラムや情報セキュリティーに精通したハッカーの育成の場として、海外では盛んに行われており、アメリカのラスベガスで毎年開催される「デフコン(DEFCON)」には、世界中から技術者が参加する。日本ではハッカーという存在が長らく、技術や知識を悪用する「クラッカー」と混同されてきたこともあり、こうしたコンテストは行われてこなかった。しかし、政府機関や企業へのサイバー攻撃問題が深刻となるなか、ハッカー育成の重要性が認識されつつあり、2012年2月には九州工業大学飯塚キャンパス(福岡市)で「SECCON CTF」が初開催された。7チーム31人が参加し、九州工業大学、東京工科大学、筑波大学の学生9人によるチームが優勝した。