トヨタ自動車(本社・愛知県豊田市)が2012年4月に発売した小型スポーツカー。富士重工業(本社・東京都新宿区)と共同開発したFR(前部エンジン・後輪駆動)式の車両で、トヨタブランドとしては13年ぶりのスポーツカーとなる。1983年に発売され、型式番号から「86(ハチロク)」の愛称で親しまれた4代目「カローラレビン」と兄弟車「スプリンタートレノ」のように、「ユーザーに愛される車になってほしい」という開発陣の希望が車名に込められている。12年2月から予約を開始したところ、発売までに月販目標台数の7倍にあたる7000台もの注文が殺到した。一方、共同開発した富士重工業からも、12年3月にほぼ同じ仕様の兄弟車「スバルBRZ」が発売され、こちらも目標を大きく上回る台数を受注している。