テーマや見せ方を工夫して、新たな切り口で紹介する図鑑。従来は、「動物」や「昆虫」「乗り物」などと、ジャンルごとの分類や詳細な解説に主眼が置かれていたのに対し、ジャンルを横断した比較や、写真、イラストの大胆なレイアウトなどを特徴とする。ブームの火つけ役となったのは、小学館(本社・東京都千代田区)が発行する児童向け図鑑「NEO」シリーズの「小学館の図鑑NEOぷらす くらべる図鑑」。2009年7月に発売され、続編の「もっとくらべる図鑑」と合わせて100万部を超えるヒット作になった。ヒットを受け、学研教育出版の「i(アイ)」シリーズ、講談社のDVD付き「動く図鑑MOVE」シリーズなど、他の出版社からも刊行が相次いでいる。