昆虫を食用にすること。昆虫食の文化は昔から世界各地にあり、日本でもイナゴやハチノコ、カイコガ、ザザムシ(カワゲラなどの幼虫)などを使った郷土料理が伝わる。食生活の変化によりしだいに食材とは見なされなくなっていったが、近年、高たんぱくで低脂肪の食材として再び注目を集めつつある。大型の家畜に比べて養殖の効率もよいことから、将来的には食糧としての需要が高まるという予測も。立教大学教授の野中健一著「昆虫食先進国ニッポン」(2008年、亜紀書房刊)や昆虫料理研究家の内山昭一著「昆虫食入門」(12年、平凡社刊)など、関連書籍も話題に。