妖怪、怪物などの伝説を使って観光地化する地域振興の一種。「化け物観光」と呼ばれることもある。もともとはアメリカで生まれた新しい観光学の考え方で、未確認飛行物体(UFO)や未確認生物(UMA)などの怪奇談が町おこしに利用された。日本では2000年ごろに作家の山口敏太郎がこの考え方を持ち込み、地方の観光資源として活用することを提唱。同氏は、12年3月に埼玉県が制作した冊子「幻想百物語埼玉 妖怪編」の監修や、同年7月、「口裂け女」の都市伝説をテーマに岐阜県岐阜市で開催されたイベントのプロデュースなどを手がけた。