暴力団組織には属さない不良集団のこと。堅気とやくざの中間的な存在で、グレーゾーンであること、グレた集団であることから、こう呼ばれる。ノンフィクション作家の溝口敦が、2011年の著書「暴力団」(新潮社刊)で名付けた。近年、暴力団排除が進む一方で台頭し、社会問題化している。実態は明らかではないが、暴走族出身者が多く、振り込め詐欺やヤミ金融の運営、覚せい剤の密売をシノギ(資金調達活動)にするケースもあるなど、限りなく暴力団に近いとされる。暴力団に籍を置かない人物には暴力団対策法や暴力団排除条例が適用されないため、暴力団がこうした集団を利用するケースも見られるという。13年3月、警察庁は半グレ集団を準暴力団と位置づけた。